プリンターの印刷速度が急に遅い…「1枚ごとに止まる」ときに試すこと

「昨日まで普通だったのに、今日は連続して印刷されない・・」
会社の資料、子どものプリント…「今すぐ出したい」ときほど焦りますよね。
この1ヶ月の期間で、2回ほど発生したので対応方法をわかりやすく整理しました。


1.最初に試すこと

Wi-Fi接続で「1枚→待ち→次のジョブ」になったら、最初に試すのは「双方向サポートをオフ」です。
それでもダメならWSDを解除し
Standard TCP/IP(RAW 9100)に切り替えるのが定番ルートです。

にゃー
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①「双方向サポートをオフ」

双方向サポートを「有効」にすると、パソコンがプリンターに対して“印刷を送るだけではなく、
プリンターの状態も取りに行くようになります(PC⇄プリンターで情報が行き来するイメージ)

メリット
トナー残量、用紙切れ、紙詰まり、オンライン/オフラインなどの状態がPC側で分かりやすくなることがあります。

デメリット
やり取りする確認時間が増えるので、その分遅くなりやすいです。

オフにするとどうなる?

印刷自体は普通にできます。
ただし、残量表示やエラー表示が正確じゃなくなったり、状態取得が遅れたりすることがあります。
この情報が表示が影響するのは、プリンター本体のパネル表示ではなく、Windowsが画面に出す状態表示
(タスクトレイ通知、設定画面、印刷キュー、デバイスとプリンターの“状態”など)になります。

プリンターは基本的に近くにあると思うので、画面の右下などを確認する必要性は感じません。
多くの人は、プリンター本体のパネル情報を最初に確認すると思います。

ということで、基本は

双方向サポートはOFFで良いと思います。

やり方(Windows 11の例)
設定 → Bluetoothとデバイス → プリンターとスキャナー → 対象プリンター
→ 「プリンターのプロパティ」 → 「ポート」タブ
→ 「双方向サポートを有効にする」のチェックを外す → 適用

詳しい説明はここ⇩

Windowsキー + I あい(設定が開きます) または画面左下のWindowsアイコンをクリック

設定をクリック

次に①「Bluetoothとデバイス」⇨②「プリンターとスキャナー」をクリックします。

ここでは、使用しているプリンターをクリックしてください。
この記事では、例としてMicrosoft Print to PDFをクリックしますが、設定は同じです

プリンターのプロパティをクリック

双方向サポートは「OFF」にする

これで一度、印刷速度を確認したほうが良いのですが
私は、WSDも変更してしまうことが多いです。

手順2:ポートがWSDなら Standard TCP/IP(RAW 9100)へ

先ほどと同じ画面にポートと言われる、プリンターとの接続経路のところを探してみましょう。

WSDが選ばれていたら、Standard TCP/IPに変えるだけで改善するケースがあります。

WSDはプリンター本体側にも設定されていたりするので、表示パネルの設定をポチポチと探しながら
WSDをOFFにしましょう。

ざっくり手順
プリンターのプロパティ → 「ポート」

  • 一覧にWSDがあり、そこにチェックが入っていたら切替候補
  • 「ポートの追加」→ Standard TCP/IP Port
    (WiFi接続の場合)
  • プリンターのIPアドレスを入れる
  • 途中で選べるなら RAW(9100)系(機種案内ではP9100表記が出ることも)

Windowsの設定だけではなく、プリンター本体の設定も変更しましょう。

WSDとは?
プリンターを自動で見つけてくれるので、プリンターの追加の手間が少なくなるという機能です。
ネットワークの中を定期的にプリンターを探しに行くので、プリンターが見つからなかったりすると印刷処理が遅くなったりします。


2.用語のまとめ

  • 双方向サポート:PCがプリンターに「紙ある?トナーある?オンライン?」のように状態確認する機能。待ち時間の原因になることがあります。
  • WSD:Windowsが自動でプリンターを見つける仕組み。
    便利だけど、環境によって遅くなることがあります。
  • Standard TCP/IP(RAW 9100)
    プリンターのIPアドレスを指定してつなぐ方式。安定しやすいです。
  • スプール:印刷データをPC側に一時保存してから送る仕組み
  • プリントプロセッサ:スプールされたデータを送れる形に整える部品。
    トラブル切り分けで触ることが多いです。
    Canonの場合、CnXP0PP + RAWが基本です。

にゃー
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ここからは、双方向サポート&WSDのOFFでも 改善しなかった場合の方法 になります。

①SMPステータスをオフ(待ちが減ることも)

Standard TCP/IPにしたあとでも、状態監視(SNMP)が待ちの原因になることがあります。
ポート設定の「SNMPステータス有効」をオフにして改善する例がよく語られます(環境差あり)。

SNMPステータス有効は、WindowsがプリンターにSNMP(Simple Network Management Protocol)で
「状態どう?」と問い合わせて、オンライン/オフラインやエラー状態などを判断するための設定です。

ポート タブ⇨「構成(Configure Port)」をクリック

画面下の「SNMP Status Enabled(SNMPステータス有効)」のチェック
あわせて Community Name / SNMP Device Index もここにあります。

無効にするとどうなる?
WindowsはSNMPで状態確認をしなくなるので、誤オフラインや“待ち”が減ることがあります。
Windows側の状態表示はざっくりになります。

②スプール設定を見直す(連続印刷が途切れる時)

スプール(印刷データの一時保存)の設定次第で、毎回準備し直す動きになって遅く感じることがあります。

目安
プリンターのプロパティ → 「詳細設定」

  • 「印刷ジョブをスプールする」:オン
  • 「すぐに印刷を開始」:オン
  • 「プリンターに直接印刷する」:オフ

プリンタースプールはOFF・プリンタープールはON

プリンタープール(printer pooling)
目的:複数台のプリンターを「1台みたいに」使う機能

同じ機種(同じドライバー)を2台以上登録しているときに使います。
1つのプリンター名で印刷すると、空いているほうへ自動で振り分けます

設定場所:プリンターのプロパティ → ポート タブ → 「プリンタープールを有効にする」

例:会社で同じプリンターが2台あって、混雑を減らしたいとき

プリンタースプール(print spooling)

目的:印刷データをいったんPCにためて、順番に送る仕組み。
1台しかプリンターがなくても必ず関係します。

「印刷待ち(キュー)」やキャンセル・一時停止は、この仕組みがあるからできます

設定場所:プリンターのプロパティ → 詳細設定 タブ → 「印刷ジョブをスプールする」など
Windowsのサービス名:Print Spooler(印刷スプーラー)
)

例:Wordから10枚印刷しても、順番に出てくるのはスプールのおかげです。

あなたが家でプリンター1台なら、プリンタープールは基本オフ、スプールは基本オンが普通です。


③ドライバーが純正推奨か確認(意外と大事)

ドライバーはWindows標準ではなくメーカー製の最新版が基本です。

メーカー推奨ドライバーのほうが安定することがあります。
キヤノンのLBP224なら、公式ページで推奨ドライバー(例:CARPS2)が案内されています。


プリントプロセッサの変更は相性トラブルの時だけ

今回の症状だと、原因はポート/双方向/スプールのことが多いです。
でも、PDFだけ変・文字化け・白紙のような相性なら、ここを切り替えて改善することがあります。(learn.microsoft.com)

LBP224での基本の考え方

  • 通常は:プリントプロセッサ=CnXP0PP/既定のデータ型=RAW(基準)
  • トラブル時だけ原因を特定するために変更しましょう
    1. winprint+RAW
    2. winprint+NT EMF 1.008

まとめ

「1枚出る→止まる→次のジョブ」系の遅さは、

まず、

1.双方向サポートOFF

2.WSDをOFFにして、Standard TCP/IP(RAW 9100)にする

3.SNMPをOFF

4.ドライバーを最新にする
ドライバーの最新は最初に実施してもOKです。
多くのトラブルの場合これを最初にすることが多いかと思います。
今回は、めっちゃ急いで何とかならないかというテーマだったので、4番目にしてあります。


プリンターの設定のときに出てくる専門用語について

プリント プロセッサ?

スプールファイルに入っている印刷データを読み取り、必要な変換をして、
スプーラー経由でポート監視(印刷モニター)に渡します。印刷の一時停止/再開/キャンセルなどの処理にも関わります。

スプーラー(Print Spooler):Windowsの「印刷係」みたいな仕組みです。
印刷データを一度PCの中にためて(スプール=一時保存)順番に並べて、プリンターへ送ります。

  • プリント プロセッサはDLL(部品)で、ドライバーのインストール時に関連付けられます
  • 同じデータ型を扱える複数のプロセッサが共存することもあります

プロセッサの種類

  • WinPrint(Windows標準側でよく出ます)
  • CnXP0PP(Canon系ドライバーでよく見かけます)
  • EPPDPrintやプリンター機種名っぽいもの(機種で変わります)

対象プリンターを右クリック → プリンターのプロパティ
詳細設定 タブ → プリント プロセッサで確認できます。

基本的にはCanonならCnXP0PP+RAWを選んでおけば大丈夫です。
問題が発生したら、WinPrintを選択してみましょう。

データ型とは(RAW/EMF/NT EMF…って何?)

データ型は「スプールされている印刷データの形式」です。プリント プロセッサが扱えるデータ型は決まっています。

どれを選べばいい?

基本ルール:いま選ばれている組み合わせが、そのドライバーのおすすめです。

切り分けで触るなら、こんな考え方が多いです。

  • 普段は問題なし、速度も普通
    触らない(既定のまま)
  • PDFだけ変、文字化け、白紙、印刷だけ失敗
    プリント プロセッサやデータ型を一時的に変更してテスト(例:WinPrint + RAW、またはWinPrint + NT EMF 1.008)
  • 1枚ごとに間が空く、ジョブ切替で止まる(あなたが前に困ってた症状)
    ここはプリント プロセッサより、ポート(WSDなど)や双方向サポート、スプール設定の影響が大きいことが多いです(今回直ったのもその系統でした)

1) RAW(標準設定)

ドライバー(PC側)が作り上げた印刷データを、追加処理少なめでそのまま印刷モニターへ送る方式です。
余計な変換が少ないので印刷結果が安定しやすいことがあります。

普段のWord/Excel/画像印刷が普通にできているなら変更は必要ないでしょう。

2) EMF(画面では NT EMF 1.006/1.007/1.008 などで出ることが多い)

EMFは、GDIの命令(描画の指示)のかたまりです。プリント プロセッサがそれを再生して、最終的にRAWとしてスプーラーへ送ります。

よく言われる特徴

  • 印刷ジョブをEMFとしてスプールできると、アプリ側は早く処理が戻る(裏でレンダリングが進む)ことがあります
  • ただし相性で、PDFだけおかしい/文字化けなどの切り分け対象になることもあります

NT EMF 1.006/1.007/1.008の違い

  • Windowsの画面に「NT EMF 1.00x」と複数並ぶことがあります
  • 実務的には「同じEMF系のバージョン違い」として、迷ったら新しめ(例:1.008)を選ぶ人が多いです。

3) TEXT / PSCRIPT1(あれば)

Microsoftのドキュメント上、WindowsにはTEXTやPSCRIPT1を扱うプロセッサも記載があります。
ただ、家庭/事務の一般的な印刷で触る場面は少なめです。

4) XPS_PASS(たまに表示されることがあります)

XPSDrv系の流れがあるプリンターでは、raw/emfのほかにXPS_PASSが出る場合があります。これは「XPSのフィルターパイプラインをバイパスして直接送る」用途の説明があります。
普通の文書印刷で積極的に変えるより、基本は既定のままが安全です。


最後に一度設定しても・・・


WSDが「人が触っていないのに」ON(=Windows側でWSDポートになっている)状態になることはあります。

特にネットワークプリンターでは
WindowsがWSD対応プリンターを自動検出して
WSDポートで追加・作り直す動きが起きることがあります。

対策を整理しましたので参考にしてください。

ポイントはWindows側の設定ではなく、プリンター本体の設定をすることです。

メーカー管理画面のメニュー例無効化すべき項目備考
HPNetworking > Network ProtocolsWS-Discovery, WS-Print, SLP, BonjourHP SmartアプリはWSDを強制する傾向があるため使用を避ける
Canon設定/登録 > ネットワーク設定 > TCP/IP設定WSD設定 (WSDを使用する, WSD参照を使用する)LPD/RAW設定がONであることを確認する
Epsonネットワーク > プロトコル (またはサービス)WSD (Web Services for Devices)Bonjour (AirPrint) も不要なら無効化推奨
Brotherネットワーク > プロトコルWeb Services設定変更後、再起動が必須
Ricoh機器管理 > 設定 > ネットワークWSD (IPv4/IPv6), DPWS「WSDスキャナー」も個別に設定がある場合あり
Kyoceraネットワーク設定 > プロトコル設定WSD (Print), WSD (Scan), Enhanced WSDWSD Scanを無効にするとPCからのスキャン開始ができなくなる場合あり
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私は仕事帰りに「異世界もの」のライトノベルを聞きながら帰宅することが多いです。
小説は、想像力の向上や、心がリラックスするのでおすすめです。

「無職転生 ~異世界行ったら本気だす」はおすすめです。
26巻で完結したと思っていたのですが、

その後を描く物語集『蛇足編』が始まってるではありませんか
これは聞くしかないです。



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