動画生成AIの代表的な5つのサービス
「Kling」「RUNWAY」「PIKA ART」「PIKA AI」「DreamMachine」の
2025年4月20日現在のコストを比べました。
それぞれのサービスには、特徴や使い方の違いがあります。
どの動画生成AIを使うか迷っている方に向けて
選ぶときの参考になるように、わかりやすくまとめています。
また、OpenAIが開発した「SORA」についても
実際に使ってみた感想を、少しご紹介しています。
2025年4月に入りKling2.0・RUNWAY GEN-4がリリースされました。
おすすめは、この3つです。
無制限のプランでは、商用利用可・透かしなしになります。
No1. Kling
No2. RUNWAY :無制限のプラン有り
No3. Pika
Pikaは2025年3月23日現在のプランでは、無制限モードの記載は消えていました。
大幅なコストダウンの影響でしょうか?
料金プランは必ず確認してから契約しましょう。
金額は1ドル150円換算になります。為替は常に変動しているので、あくまで目安です。
Kling
無制限モードはありませんが、びっくりするような動画を生成してくれます。
最新の2.0では5秒で100クレジット必要になります。
動画時間は5秒になります。
サブスクプラン | 付与クレジット量 | 月極 | 生成コストVer1.6 20クレジット(月) | 年間契約 | 生成コストVer1.6 20クレジット |
Standard | 660 | 1,500円 | 45.5円 | 1,050円 | 31.8円 |
Pro | 3,000 | 5,550円 | 36.6円 | 3,900円 | 26.0円 |
Premier | 8,000 | 13,800円 | 28.3円 | 9,750円 | 24.4円 |
Klingはサブスクプランによって、1動画生成当たりのコストが違ってきます。
最新のVer2.0は100クレジットなので、5倍のコストになります。
その分すごい動画が生成されやすいのですが、2.5倍の50クレジットくらいにしてほしかったです。
Ver1.6でも十分動きのある動画を作ってくれます。
無制限プランがある動画生成AI
Runway
プラン名: Pro(今なら1ヶ月だけ75ドルで利用できるようです)
- 料金: $95➯ $76/月(年間プラン:20%OFF)
- 特徴: 2250クレジット/月、カスタムボイスの作成(日本語は未対応)、プロジェクト無制限。
- 主な機能(2025年4月5日で機能が削除されるモノがあります。打ち消し線のモノが対象です
- 動画生成と編集: ユーザーが簡単に動画を編集・生成できる機能。
- 画像生成と編集: テキストプロンプトから画像を作成することが可能。
- 3
Dモデル生成: 3Dモデルの作成をサポート。 - 画像から動画へ: 静止画を初期フレームとして使用し、テキストプロンプトと組み合わせて動画を生成。Gen-3 Alpha/Alpha Turboで利用可能。
- テキストから動画へ: テキストプロンプトから動画を生成する機能。
- フレーム生成: 高品質な画像を生成(2025年1月時点でUnlimitedプランで利用可能)し、Alpha Turboを使用して直接動画変換が可能。
- 3Dキャプチャとテクスチャ: オブジェクトを撮影し、それを3Dデータに変換する機能。
クリーンオーディオ: 動画音声からノイズを自動的に除去する機能。(RX10・Clarity VXでも代用可)- 自動字幕生成: 自動的に字幕を生成する機能。(Davinci Resolve Studioでも代用可)
画像拡張: 画像を無限に拡張し、見えない部分を自動的に生成する機能。(※Kirita AI Stable Diffusionでも可)- リップシンク動画: 話しているアバターの動画を生成する機能。
画像バリエーション: 画像のバリエーションを生成することが可能。(※Kirita AI Stable Diffusionでも可)- フレーム補間: 動画のフレームレートを補完し、スムーズな再生を実現する機能。(Davinci Resolve Studioでも代用可)
バックドロップリミックス: 画像の選択部分を削除したり、別のものと置き換えたりできる機能。(※Kirita AI Stable Diffusionでも可)
RUNWAYのコスト表は下記「まとめ」に追記しました。
※Kirita AI Stable Diffusionは、Stable Diffusionの各種モデル(アニメ・リアルな人物・ファンタジーなど)を使うため、苦手というか学習が不十分だと出来ないことが結構あります。
例えば、服装を半袖➯冬服のコートなどは冬服のコートの学習が無い?と生成できなかったりします。
基本無料なので仕方が無いです・・・。
サブスクプラン | 付与クレジット量 | 月極 | 生成コスト(月) Gen-4(5秒) | 年間契約 | 生成コスト(年) Gen-4(5秒) |
Standard | 625 | 2,250円 | 216円 | 1,800円 | 173円 |
Pro | 2,250 | 5,250円 | 140円 | 4,200円 | 120円 |
Unlimited | 2,250 | 14,250円 | - | 11,400円 | - |
生成モード | 生成コスト 5秒 |
Gen-3 Alpha Turbo | 25クレジット |
GEN-4 | 60クレジット |
Dream Machine(Luma)
- プラン名: Unlimited
- 料金: $94.99/月 ➯66.49ドル(年間プラン:30%OFF)
- 特徴: 2枚の画像をアップロードすることで、その間を補完した動画を生成することができます。この機能により、連続性のある動きやシーンを自然に表現できます
- Dream Machine複数のサービスを提供しているので、今後他のサービスも無制限に利用できるようになったら魅力度UPです。
サブスクプラン | 付与クレジット量 | 月極 | 生成コスト(月) 2.0Flash(5秒) | 年間契約 | 生成コスト(年) 2.0Flash(5秒) | 生成コスト 2.0(5秒) | 備考 |
LITE | 3200 | 1,500円 | 25.8円 | 1050円 | 18.0円 | 52.5円 | 透かし有り |
PLUS | 10,000 | 4,500円 | 24.8円 | 3150円 | 17.3円 | 50.4円 | |
UNLIMITED | 10,000 | 14,250円 | 24.8円 | 10,050円 | - | - | 生成に時間が掛かるが 無制限に動画生成できる モード有り |
生成モード | 生成コスト(5秒) |
2.0 Flash | 55クレジット |
2.0 | 160クレジット |
2.0 Flash中心に使いましたが、2.0との違いがあまり感じられませんでした。
RAY2は、高いコストの違いがあり明らかに違う物が生成できます。
この1ヶ月全く気がつかなかったのですが、プロンプト入力欄にアイコンがあったり、チュートリアルを見たら多機能で驚きました。
イメージ通りに生成できなかったのは、知識不足+RAY2を使っていなかったせいかもしれません。
機能の一部ですが、ご紹介します。
プロンプトの入力欄の下にアイコンがあります。

次に◆をクリックするとSHOT(カメラの動き)
CAMERA ANGLE(カメラの位置)
例えば下記を選択するだけでアングルを選択できます。

- ローアングル(Low Angle):下から見上げる視点で、被写体の力強さや威厳を強調
- ハイアングル(High Angle):上から見下ろす視点で、被写体を小さく弱く見せる効果
- グラウンドレベル(Ground Level):地面と同じ高さからの自然な視点
- オーバーヘッド(Overhead):真上からの俯瞰視点
- エアリアル(Aerial Shot):空からの俯瞰視点で広範囲を捉える
- オーバーザショルダー(Over The Shoulder):肩越しの視点で親密さや対話感を演出
- ドローン ショット(dorne shot):ドローンのような(鳥)視点
STYLE(映像の見た目や表現の方向性)
Photorealistic(フォトリアリスティック):写真のような描写
anime:キャラクターや動きがアニメ風にデフォルメされた表現
など
色々設定できます。
VIDEOカメラのアイコン名は「Camera」になります。
クリックすると下記の様なウインドが出てきて視覚的にどのような効果があるのか
確認しながら味付けをすることが出来ます。
もちろん、複数選択可能です。

さらに「キャラクターリファレンス」という同じようなキャラクターを生成する機能まであります。
左側の画像ファイルアイコンをクリックし、いつものように画像をUPロードします。
プロンプトを入力し@characterと打ち込めば同じようなキャラクターで動画を作ることが可能です。
夜間は22時前後はサーバーが混むのか、15分待っても生成完了しないときがありました。
途中で寝てしまったので、実際の生成時間は不明です。
HeyGen
アバターを使った動画作成に特化したサービスです。
一言で言うと、アバターが口パクする動画を作ってくれます。
無料プランでも、3分以内の動画を月に3本まで作成できます。
気軽に試せるので、まずは無料で使ってみてからの申し込みをおすすめします。
自分で考えたストーリーに沿った動画を作成することは出来ません。
- プラン名: Creator
- 料金: $29/月➯24ドル(年間プラン)
- 最大30分の動画
- 特徴: 1つのカスタムビデオアバター、700以上のストックアバター、マルチユーザー機能あり.
- 口パク
- オリジナルアバターの作成
SORA
- プラン名: Pro
- $200/月(ChatGptとセット)(年間プラン無し)
- ストーリーボード機能:
動画の中に自由にプロンプトを追加し、ストーリーボードを構成していくことが出来ます。
ざっくりとした指示でも、AIが補足説明を追加してくれるので、あまり深く考えなくても大丈夫です。
これにより、複雑なシーンや動きのある動画を簡単に作成できます。 - ブレンド機能:
異なるスタイルや要素を組み合わせて、ユニークな動画を生成することができます。これにより、クリエイティブな表現が広がります。
PIKA
PIKA AIとPIKA ARTは同じ会社のようですが、ココで紹介しているのはPIKA ARTの方です。
2025年4月20日現在 PIKA ARTの最新モデルは2.2ですが、PIKA AIは2.1のようです。
サブスクプラン | 付与クレジット量 | 月極 | 生成コスト(月) モデル2.2 720P 5秒 | 年間契約 | 生成コスト(年) | 備考 |
STANDARD | 700 | 1,500円 | 12.8円 | 1,200円 | 10.3円 | 商用利用NG 透かし有り |
PRO | 2,300 | 5,250円 | 13.7円 | 4,200円 | 11.0円 | |
FANCY | 6,000 | 14,250円 | 14.2円 | 11,250円 | 11.3円 |
生成モード | 生成コスト 720P 5秒 | 備考 |
TURBO モデル | 5クレジット | |
2.1 | 35クレジット | |
モデル2.2 720P 5秒 | 6クレジット | 最新が安い!? |
PIKAの追加クレジットは、10ドル(約1500円)で375クレジットになります。
その為、追加クレジットによる生成コストは約2倍の24円になります。
追加クレジットを発生させるより、付与クレジットが少し使い切れない方がお得になるケースがあるようです。
そう考えると、PIKA AIの料金の方が分かりやすいです。
サブスクプラン | 月極のみ 年間プランは見当たらない | 生成コスト (画像から動画) |
テイスト | 750円 | 38円 |
STANDARD | 1500円 | 30円 |
ProFessional | 4500円 | 22円 |
まとめ①
SORAは、2025年4月時点では、イラストから動画への変換が思うようにできず、少し難しいと感じました。
具体的にはイラストからすぐに実写に切り替わってしまいます。
プロンプトの影響が大きいのかもしれませんが、先ほど一度だけ、それなりに満足できるものが作れました。
ただ、それ以外の結果は、正直あまりうまくいかず、期待とは違う仕上がりでした。
現時点では、SORAはイラストからの動画生成が少し苦手な印象を受けます。
アニメ以外の写真のような画像からは動画への変換が出来ています。
動画編集ソフトで逆再生させると使えそうなモノが生成されます。
結構良い感触です。
一方で、Dream Machineはとてもシンプルで使いやすいです。
細かい制御は難しいかもしれませんが、静止画に少し動きを付けたい場合に良いサービスかと思います。
コストも安いです。
ただし、ストーリーを考えそのイメージに沿った動きをさせるのは、私は苦手だと感じました。
また、Runwayでは写真から動画を生成してみました。
アングルを大きく変えると映像が崩れてしまいやすい印象はありましたが、それでも良い仕上がりだと思います。(Gen-3 Alpha Turbo)
2025年4月にGEN-4がリリースされました。
Dream Machineから乗り換える予定です。
生成コストが2.4倍になります。
まとめ(生成コスト)
PIKA ARTが一番コストを抑えられそうです。
サービス名 | 生成モード(5s)コスト 月契約 Standard➯PROなど | 最新モデルでの生成 2.0・GEN-4 月契約(5s)コスト | 生成モード(5s)コスト 年間契約 Standard➯PROなど | 最新モデルでの生成 2.0・GEN-4など 年間契約(5s)コスト |
Kling | 28.3~45.5円 | 142~228円 | 24.4~31.8円 | 122円~159円 |
RUNWAY | 50~72円 | 120~216円 | 58円~90円 | 120~173円 |
PIKA ART | 80~83円 | 12.8~14.2円 | 60~66円 | 10.3~11.3円 |
DreamMachine | 24.8~25.8円 | 72~75円 | 17.3~18.0円 | 50.4円~52.5円 |
RUNWAYはコストが高いですが、無制限モードで動画をたくさん作れば
1本あたりのコストは下がっていきます。
色々なAIツールもあるので、CANVAにある背景透過をRUNWAYで代用できそうです。
仮にサブスクをRUNWAYに集約できればコストは抑えられそうです。
でも、週末だけの利用など 使う頻度が少ない場合は
料金分の元をとるのは少し難しく感じました。
SORAは、クレジット制ではありません。
ChatGPT Plus(約3,000円)
または
Pro(約30,000円)のプランに加入することで使えます。
動画は無制限に作れますが
Plusプランでは一部に制限があります。
たとえば、出力される動画に透かしが入ったり
画質が480pから780pに限られていたりします。
また、生成にかかる時間もやや長めです。
480P 5秒で約50秒
720P 5秒2個同時に生成 約6分
他のサービスの生成時間も気になるところですが、計測できたらまとめる予定です。
複数の動画生成AIを利用できるサービスについて
POLLO AI
コストが割高・生成時間も掛かりますが、複数のサービスを利用したい・試せるサービスとしてご紹介します。
付与クレジット量 | 月極 | 生成コスト(月) Kling1.6(5秒) | 生成コスト(月) Gen-4(5秒) | 年間 | 生成コスト(年) Kling1.6(5秒) | 生成コスト(年) Gen-4(5秒) | |
ライト | 300 | 2,246円 | 150円 | 300円 | 1,498円 | 100円 | 200円 |
プロ | 800 | 4,342円 | 108.5円 | 217円 | 3,743円 | 93円 | 187円 |
生成モード | 生成コスト | 生成時間の目安 |
Pollo 1.5 | 10 | 5分 |
Runway GEN-4 Turbo | 40 | 3分 |
Runway GEN-3 | 40 | 1分 |
Kling 1.6 | 20 | 4分 |
Kling 1.5 | 20 | 6分 |
Kling 1.0 | 10 | 6分 |
Hailuo | 50 | 3分 |
PixVerse V3.5 | 20 | 2分 |
Vidu2.0 | 10 | 1分 |
Luma Ray 2 (DreamMachine) | 100 | 3分 |
Luma Ray 1.6 | 60 | 1分 |
Wanx 2.1 | 25 | 4分 |
Google Veo 2 | 180 | 5分 |
Hunyuan | 20 | 12分 |
Seaweed | 40 | 2分 |
Hailuo Live2D | 50 | 3分 |
PIKA 2.2 | 30 | 100秒 |
PIKA 2.1 | 60 | 100秒 |
GenSpark (AI搭載検索エンジン )に動画生成ツールが追加されました。
Genspark といえばPerplexityと同じAIを活用した検索エンジンです。
知りたいことを入力すると、検索結果をまとめて出力してくれます。
Google検索のように検索した後に、自分で知りたい情報を探す手間がありません。
Googleなども近いうちにAI検索が出来る様になると思いますが、この2つのサービスはとても時短になります。
詳しく知りたいときは、Deep Researchと呼ばれる数分掛けてまとめてくれる機能もあり、とても便利です。
Deep ResearchはChatGpt(有料)にも搭載されています。
しかし、どのサービスでも使用回数制限が有るので、使うときは慎重になります。
無料でも動画生成は可能ですが、ダウンロードするにはサブスク登録する必要があります。
月極:約3,750円
年間契約:約3,000円
動画生成:Kling1.6・ PixVerse V3.5・Google Veo 2・Ray2 Flash
生成時間は、本家と変わらない気がします。
生成モード | コスト (年間契約) | 必要クレジット 生成される秒数によって 変化します | 回数制限/日 | 備考 |
Kling1.6 | 18~48円 | ~160 | ~3回 | 5秒で約60クレジット消費しました。 |
PixVerse V3.5 | ~180円 | ~600 | 不明 | |
Ray2 Flash | ~36円 | ~120 | ~2回 | |
Google Veo 2 | ~7.5円 | ~25 | 不明 | 米国では無料 日本は登録順番待ち |
画像生成:Flux Shnell ・Flux Dev(商用利用不可)・Flux 1.1 Ultra・ Imagen 3(商用利用不可)・Ideogram 2.0
検索
Deep Research
通話代行:外国語が苦手、声が出せないな状態などに便利な機能です。
Aiが音声で予約を対応してくれます。(米国・カナダ・日本に対応しているようです)
スーパーエージェント:旅行計画の作成と予約代行・レストランの予約代行など
ChatGPTのようなAIと会話をしたことがある人なら
雰囲気が伝わりやすいと思いますが、会話の掛け合いがチグハグになったり
やりとりがうまくかみ合わない(会話が食い気味になる)こともあります。
それでも、声を出すことが難しい方や、病気・障がいのある方にとっては
とても心強いサポートになりそうです。
AIは日々、すごいスピードで進化しています。
数年後には、もっと自然でスムーズな会話ができるようになっているかもしれません。
AIは、誰かの「できない」を「できる」に変えてくれる力を持っています。
特に、障がいを持っている方にとって明るい未来を支える存在になると感じます。